2025/02/09 13:36

こんにちは。

前回は「何故、東栄町に移住したのか?」について、お話しました。
今回は移住に踏み切った「もうひとつの理由」についてお話したいと思います。

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移住した理由の前半で「人生一度きり」と思い視野を広げた事や
後半では「必要以上のものを手放す」という行動を取った事で、ぼんやりと描いていた夢に近付いた
という話をしていましたが、実は、その他にも私を大きく動かしたきっかけがありました。

それは「東日本大震災」です。

当時、会社で働いていた私は今まで経験した事が無い地震に遭遇し、
会社の仲間と近くの公園に避難したのを覚えています。

幸い、身内では大きな被害は出なかったのですが、職場の仲間には家が傾いてしまったり
断水や計画停電、電車の運休等で、今までの生活が出来ない方も多くいました。
会社もほぼ停止状態が2週間続き、本当に再開出来るのだろうか?と不安な日々を送っていました。

スーパーからは食品やトイレットペーパーが姿を消し、
メディアから入って来る情報に多くの人が右往左往していました。

そんな中、私が思ったのが「電気が無いだけで何でこんなに出来ない事が多いんだろう?」という事でした。
都会で暮らす自分は「出来ない事はお金を払って誰かにやってもらう」という事が当たり前になっていました。
「何かが壊れたらお金を払って誰かに修理してもらう」「お金を払って買い替える」
そのために、またお金を稼ぐ・・・という負の連鎖にはまっていました。
自分は動かず、お金で解決するのが当たり前になっていたんです。

でも、ふと考えると「自分のおじいちゃん、おばあちゃんの世代だったら、
何とか工夫して自分達で解決していたんじゃないか?」と思ったんです。

ガスが無くても火をおこして煮炊きする。
水が無かったら沢水を利用する。

全てが全て都会で出来る事では無いですが、
「もう少し不便な暮らしに身を置いて、自分で工夫しながら暮らせるようになりたい」
と、思ったんです。

それと同時に「田舎に移住したら、自分の力で生きるすべを身に付けられるのではないか?」
と、思ったのが、移住のもうひとつの大きな理由でした。

それと共に、震災を経験して今、平穏に暮らせている事が、どれだけ幸せな事なのか?
という事にも気付かされました。

今の暮らしがいつまでも続くとは限らないと知った時
「本当に自分が大切にしている事は何なのか?」と、深く考えました。

そして「必要以上のものを手放す」という作業の結果、移住という結論に至ったのです。
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多くの人は、日々の暮らしがこのまま続くと思っていると思います。
私もそうでした。
ただ、その保証はどこにも無いんです。

折角この世に生まれて来たのだから、一瞬一瞬を大切に過ごしたい。
人との出会いを大切にして、次の世代にも豊かな暮らしを繋げて行きたい。
そう思ってやまないのです。

ちょっと想いの強い内容になりましたね・・・
あくまでも私個人の想いなので、サラッと読んでいただけるだけで十分です♪

次は「移住してからシンプルプラスを立ち上げるまで」
についてお話したいと思います。
宜しければ、引き続きお付き合いくださいませ。
#東日本大震災 #大切なもの